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リフォーム

外構の木の種類

2021.07.26
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外部で使う木について

外構やウッドデッキで使用する木は腐りにくくて丈夫な物を使いたいです。水が溜まる箇所から腐りが始まり劣化が進みますので、水を素早く排水することを最優先に考えて計画して、足触りと見た目を予算に合わせて樹種、節の有無や乾燥グレードを選定します。

バツ材で手摺、階段付き 多分20年はもつと思います。木のアクが出るので始めは少し気になりますが雨水で流れていきます。

九州飫肥地方の杉赤身材です。良く育つ地方なので赤身が製材しやすくて手に入りやすいです。納まりを工夫すれば10年以上持つかもしれません。導管が太くて切断面や欠き込み部分から水を吸い傷み始めるので最小限の加工にするように組み立て方に気を付けます。

セランガンバツ材です。少し硬いですが値段の割には耐久します。風雨にさらされてグレーに変わっていく経年変化を楽しめる材料です。緻密で重く硬いので加工するのに少し気を遣います。

サーモウッドです。SPFや杉を熱処理して腐りにくくしてあります。ホームセンターでは5年~10年程度と言われます。加工しやすくて使いやすいです。

バツ材です。段差がある場合に階段がササラ形式だと欠きこんだりして傷みやすいので、部材同士を載せ掛けていくだけの組み方にして水が切れやすくなるように作ります。

アセチル化された木材で九州の杉です。試験では15年土の中でも大丈夫と言われました。通常材ですと数年でシロアリに食われてボロボロになりえますが、完成後3年経って見てきても仕口も根元も健全で問題ありませんでしした。加工の注意点は、アセチル化が表面からの浸透処理なので未処理の切断面が露出しないように気を付ける必要があります。未処理の部分はただの杉です。

レッドシダー。香り良く、加工しやすくて、少し緻密で塗料が付きやすく手に入りやすかった。デッキで使うと水平面の水たまりから傷みやすいが垂直面の塀や外壁だとメンテ次第で30年もっている家もあります。

飫肥杉の塀です。
水を吸いやすいので水平面同士ではくっ付かないようにしていたり、板金で天端に笠木をしているので全体的に水が溜まりにくくできています。水が入りやすくなるので柱はホゾにはしていません。軽くて背を高くできますが念のため単管で倒れないように控えをとりました。

杉、バツ材、レッドシダー、杉の赤身、サーモウッド、特殊処理木材。
うちで扱うものは以上の物が多いです。これらは今後もどこであっても手に入りやすいと見込んでいるので部分的に劣化があったとしても誰でも簡単に取り換える事ができるのでメンテナンスが容易です。水を吸っている部分を切断してビスを緩めて外して新しい材料に取り替えるだけです。作って壊すのでなくメンテナンスして長く使い、使い果たす。部分の問題を無理に拡大解釈して無駄なことをする必要はありません。腐るまでつかってもらえるなら本望です。

木村

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