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リフォーム

外装工事について

2022.07.10
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外装工事を考える時の注意点をお伝えします。素材によってメンテナンス方法は変わりますので順にお伝えします。    


 

  
 
 
屋根について

 

  
 
表面材と防水紙の2重で防水しているので、大事なのは表面材の劣化と防水紙の劣化がそれぞれどれだけ進行しているかを見極めることが重要です。表面材の劣化が即座に雨漏りにつながるとは限らない事を知っていれば、訪問業者が近所から来て「屋根がズレていますよ」。などの扇動的な言葉に惑わされず事実を知ることができます。建物の天敵は湿度です。早く屋根から雨を排水して、表面材を含めて材料を乾燥した状態に保つことが屋根材の性能を最大限引き出して建物の寿命を伸ばす事ができます。 
 

 

 
:瓦は60年位は本体のメンテナンスは不要です。ですが下敷きの防水紙は雨熱乾燥で伸縮し穴が開きやすく雨が入りやすくなります。また棟の鬼や面戸の土が脆くなって棟瓦などを固定できなくなると落下の危険性が高まります。しかし他の屋根に比べて部分的な取り換えが行え、メンテナンスがしやすいので上記の不具合があっても修理して使い続けやすいことです。

 



 



 



 

 

 

 
コロニアル(スレート):ケイミューのコロニアルクワッドのカタログでは30年までの耐久表示があります。近所ではコケが生えながらも40年のたっている家も見えます。勾配がしっかりしていて乾燥している環境なら40年位は持ちそうです。ただしアスベスト使用禁止後に出た商品では劣悪品もいくつかあるので注意が必要です。通常のコロニアル(スレート)も特別なメンテナンスは不要です。塗装がメンテナンスで必要だと全員が言いますが性能上は不要だとメーカーのカタログにも細かい字で書いてあります。スペーサーを入れた最小限の塗装以外は逆に屋根の劣化を早めることもあるので注意が必要です。2019年の台風後たくさんの屋根の被害を見てきて、特に棟の板金が飛散している現場が沢山ありました。コロニアルの場合は棟の板金が飛びやすいのが弱点で、25年を超えたら釘が浮いてくるので取り換えをお勧めします。建物のためにも屋根を塗装するよりも棟板金を取り換えたり、換気棟を取り付けたりする方が湿気が逃げて有効です。

 



 



 




 

 

 

 
板金屋根:ガルバリウム鋼板の屋根は海沿いでなければ40年以上はもちます。雨が屋根全体にかかって汚れを毎度落としてくれる環境なら理想的です。昔の棒葺きは水下側で木と板金が劣化しやすかったのですが、最近の板金同士を折り曲げてつくっていく立平葺きや縦ハゼ葺きは排水性能が高く長持ちの屋根材です。

 


     

 

 

外壁について

    窯業系サイディング:サイディング自体はセメントと繊維質を混ぜて固め、焼成後に表面塗装した物です。塗装は劣化すると浸水して芯材がふやけて脆くなります。芯材が濡れ続けると劣化が加速するので浮きや歪みが出てくる10~15年程度が目安になります。またサイディング板同士の隙間をうめているコーキングという部材あり、7年から15年程度で剥離やひび割れを起こし水をサイディングや外壁下地防水紙に伝わるようになりますので打ち替えが必要です。サイディングは通気工法が前提なので表面の劣化後に内部の透湿シートが劣化して後からの雨漏りになります。    

 

 

 

 
木の板:軒が出ていれば30年〜50年以上はもつ素材です。基本的にメンテナンスは不要です。田舎の実家は杉板外壁ですが紫外線でまっ黒く風化しながら45年もっています。弱点は湿気です。切断面の木口から水を吸い上げてなかなか乾かないと壊れて劣化しますので、板金で塞いだり木口から水が入らないようにしてあげることが大切です。一番経年変化が分かりやすい素材です。

 



 

 




 

 

 

 
金属:最近多くなってきました。丈夫な素材で30年はもちますが、このあたりは沿岸地域なので台風の後には水で洗ってやると潮による錆を抑える事ができます。水がかからない軒下なんかがよく錆びます。

 


 

 

小さな変化は分かりづらいですが5年に一度、1年に1度など上記を参考に定期点検して見ていくと変化が分かるようになってくるのでおすすめです。

 

 
キムラ建設 木村亮介

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