稲田堤の家は五角形でホームベース型をしていて、
突き当りが少なく、奥行を感じる不思議な家です。
今回は135度の部分に収納棚を造作します。
図面を書いて、無駄なゴミが出ないように木拾いします。
設計は北鎌倉の日影良孝建築設計アトリエ、木工事は寒川の田中大工店です。
まず幅広の杉板は規格外なので、製材してハギ合わせます。
木目を見て配置して、
側面がしっかりくっつくように直角加工をします。
直角にした面に接着剤を塗って幅広の板を作る時に板の厚み分の側面だけだと接着面が少ないので、あいだに実(橋渡し役)を入れて頑丈にします。
クランプで接着固定して硬化を待ちます。
・・・12時間後・・・
斜めの部分だけは現場で組み立てると大がかりなので工場で仮組みします。
裏から見ています。ぼやけていますが長持ちするように大工さんの気遣いを感じます。
設置場所
近くで箱を組み立てます。
溝を掘り裏板を差し込んでおくと、組み立て後に1年のなかで湿度が高い時でも木は動くことができます。
ハンガー掛けの楢の丸棒も一緒に捻じ込んで組み立てます。
ただし丸棒は使っているなかでお客さんが自力で外したりできるように留めています。
使っているなかで気軽に手をかけられる関係をつくれると嬉しいです。