GALLERY

長年住み続けた片瀬で、これからも住み続けられる家づくりをご家族と考えました。
以前は2階建てでしたが、築年数が経るにつれ必要になるメンテナンス性を重視した平屋で計画しました。

息子さんが車椅子生活なのと今後を考え、道路との関係を見直しまし、
縁石から内部のLDKまでの高低差僅か8ｃｍでタイル貼りのスロープが室内のLDKまでアプローチします。

室内は「個室ーLDKー水回」でつながり単純な構成です。
また個室入口引き戸、上部欄間窓の開閉調整して距離感は気分に合わせられます。
床から30ｃｍまでの壁は車いすのタイヤが当たってもよい丈夫な仕上がりで室内だけど車椅子で自由に動き回れる仕上がりです。

水回りは浴室を4畳とり動作が楽になるように努めていて、
トイレは2畳と唯一トップライトを高めに設置し明るい中でリラックスできるようになっています。

南東に大きく開いた入る光によって室内は自然光だけで明るくて、
素材は体に近い部分で竹の床、耐久性が必要な床はタイル、
音が太鼓のように響きすぎないように天井は桐を使用していますので機能性とともに経年変化も楽しめる仕様です。

こちらは神奈川県の2016年建築コンクールでアピール賞を受賞した福祉を中心に考えた自立型住宅です。

設計は梶浦建築設計事務所。
施工はキムラ建設。
2016竣工